半径1.5メートルの世界

書くことがあれば更新・・・を心掛けたい今日この頃。

文字に囲まれて暮らしたい(物理)

 こんばんは。渡したくても勇気が出ないというチキン極まりない結果と、買った材料のほとんどが未だに残っている、残念なバレンタインを過ごしました、黄泉人です。

 本当に強力粉とかどうしよう・・・。餃子の皮くらいしか活用法が思い浮かばない。

 小麦粉や砂糖が余っているのですからまたお菓子を作るのも良いのですが、いかんせん渡す相手がいない(´・ω・`)自分で消費するのはちょっと空しい。

 

 考えが足らなかった結果はさて置き、今回は読んだ本の感想です。

 

 今回読んだ本はこちら↓

学校では教えてくれない!  国語辞典の遊び方

学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方

 

  

 先輩へ贈る色紙の資料を探しに行った際に学校の図書室で発見しました!

 学校は国語辞典の遊び方は教えてはくれませんでしたが、遊び方の学び方は教えてくれるようですw

 普段、周りに「国語辞典面白いよ!読むと面白いよ!」と、進めている自分ではありますが、しかしながら国語辞典の事をそんなに知らない・・・この本を見つけた時には、そんなよく分からない責任感のようなものを感じました。

 

 内容としては、まず登場する辞典11冊、を擬人化・・・だと・・・Σ( ゜Д゜)しかもみんなカッコ良さげなお兄さんです!

 いくつか抜き出すと、素っ気なくはあるけれども無駄の無いスマートな記述の岩波国語辞典は、インテリメガネ委員長、用例豊かでどんな風にその言葉が使われてきたのかハッキリしている新潮現代国語辞典は文学青年、スラングの採り入れにも積極的な明鏡国語辞典はフランクな現代っ子等、純粋に国語辞典に興味を持っただけの文学少女をオタクの道に引きずり込みかねないキャラクター(国語辞典)ばかりでした!(実際上記の理由は結構後付けでどっちかと言うとカッコいいお兄さんの方に惹かれました)

 

 第一章では、この本のタイトルを最も象徴していると感じた「国語辞典ってみんなこんなに個性的なんだよー!」と言った内容や、国語辞典の歴史、「買うときにはこんな事に拘っても良いよね!」みたいなポイントも紹介されていました。

 国語辞典は製作者の哲学の塊であることや、国語辞典というとても身近な本が生まれるのにどんな背景があったか等、ロマンなんて言葉がぴったりでした!

 しかし、自分が最も衝撃を受けたのは、広辞苑が「中型」だということ。あのサイズで中型とは・・・いや考えてみれば当たり前です。もっと大きな辞典になるとそもそも一冊には収まらないですし!それでも、あの人えお殴ればただで済まないこと間違いなし!なサイズで中型。頭をガツンと殴られたかのような衝撃でしたね(・ω・`;)

 

 第二章では、国語辞典君達のそれぞれの紹介でした、皆魅力的でどれも傍に欲しくなってしまいましたw

 巻頭にあった「辞書占い」では、自分にぴったりなのは新潮現代国語辞典だったのですが、真っ先に欲しいと思ってしまったのは、「恋愛」の説明が個性的で有名、というか現在進行形で恋愛に苦しんでいそうな新解さんこと新明解国語辞典!いくつか説明が抜き出してあったのですが、なんだか一言余計な所があります。だがそこが良い!むしろ堪らない!!ちょっと皮肉な部分も好みです(*´∀`)

 しかし、岩波国語辞典のシンプルでスタンダードな説明にも心惹かれますし、百科辞典的な側面も持つ集英社国語辞典も知らない事をいっぱい教えてくれそうで、それでも新潮現代国語辞典を読んで先人の言葉の響きに酔うのも楽しそうですし、中学相当時代を例解新国語辞典と共に過ごしてきた身としてはやっぱり三省堂国語辞典も捨てきれない!(´;ω;)

 それでもどうにか三冊に納めるなら、岩波国語辞典新明解国語辞典新潮現代国語辞典か、新潮の代わりに集英社国語辞典というのも良い。

 

 ともかく、解説するだけでこんなに特性のある辞典ができてしまう日本語って複雑だと思いました。でもそこが素晴らしい!母国語だからっていうのもあるのですがやっぱり自分は日本語って良いと思いました。

 あと、辞書は紙の方が良いと思いました。読書感覚で読むならやっぱり紙です。そして辞書の重みはそこに詰められた言葉の重みだと考えると、そこにはロマンが潜んでいるんですよね(・∀・*)

 この本で自分はそういう事を再発見させていただきました!そして面白かった!